「魂のふるさとを訪ねて」(新企画イベント)
新潮社の「波」に「境界紀行」を連載中の谷川ゆに(吉田麻子)さんとペアで、新企画「魂のふるさとを訪ねて」というイベントを行ないます。
谷川さんが昨年、吉田麻子名で出版した『平田篤胤』は好評を博しているので、お読みになった方も多いことでしょう。(参照:『平田篤胤 交響する死者・生者・神々』)
谷川さんが現在、「境界紀行」でやっているのは、言わば縄文的な身体性で本土や琉球弧を捉えるという試みですが、それにぼくが、琉球弧の方から応答する形で対論を組みます。言ってみれば、原始と現代、本土と琉球弧に共鳴の回路をつくろうというもの。大きなテーマだけに多少ビビッてますが、面白いと思います。
初回は、太宰治の「うちへ帰る」(『人間失格』)という言葉を手がかりに、「うち」とは「この世ならぬ世界」、「魂のふるさと」ではないかと掘り下げる谷川さんに対して、それが、琉球弧からみればどの段階の野生の思考に当たり、それが本土ではどのような現れ方をしているか、喜山が言及していくことになるでしょう。
7月1日ですので、お時間ある方はぜひ目白に足をお運びください。
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