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2019/09/15

「トーテムとメタモルフォーゼ」第5回:ヤドカリ人の抵抗とアマミキヨの出現

 月に一回の告知板みたいになってしまっているが、「トーテムとメタモルフォーゼ」の第5回分も資料が整ってきた。おおかかに何をお話しするか、書いておく。

「野生会議99 つながるゼミナール④ 「トーテムとメタモルフォーゼ(サンゴ礁の夢の時間)」

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 まず、瀬底島の「アンチの上貝塚」から入る。ここは、最初のヤドカリ・トーテムの貝塚として重要だ。重要だというのは、全面発掘されて詳細が知れるという点で、「具志川島の岩立遺跡西区」と並んでたった二つの貝塚・遺跡のひとつだということも含まれる。人の異動はもとより、可能な限り彼らのこころに肉迫する。それは、よく知られた「兄妹始祖神話」の意味を明かす。

 ・カニからヤドカリトーテムがなるというのはどういうことか。

 ・「兄妹始祖神話」は何を語っているのか。

 ・彼らは、ヤドカリとして訪れた危機にどう抵抗し、乗り越えようとしたのか。

 こうした足跡をたどって舞台を奄美大島に移す。実は、奄美は沖縄島よりもはやくヤドカリ段階へ移行している。奄美では、いまのところ、ミナミオカガニ、スナガニまでの貝塚は見つかっているが、それ以降がない。つまり、沖縄島周辺がシオマネキに移行した頃に、奄美はヤドカリになる。これがなぜかは具体的には分からないが、その後の推移はおおよそ追える。

 面白いのは、沖縄島周辺でカニ最後のオウギガニの段階で、奄美ではサンゴヤドカリの段階に移ることだ。どちらもイノー(礁池)に普遍的なカニとヤドカリで、トーテムは異なるけれど、培った思考は共通していた。「胞衣」の発見だ。

 ここから、トーテムはオカヤドカリへと移行する。最初はナキオカヤドカリだと思う。なぜオカヤドカリという陸のヤドカリに移行するのか分からなかったが、今回の発表準備でようやく解けてきた。それを笠利の安良川遺跡から読み解いていく。

 そして、今回で参加を最後に、奄美大島に帰島する方がいるので、その方の出身地の小湊フワガネク遺跡にフォーカスする予定。

 ・兼久式土器の表すもの

 にも触れて、「日本書紀」に記されることにあった「海見」の意味を経て、アマミキヨの出現まで辿る。

 今回も重厚になってしまったが、ながい「アマン世」のお話し。よろしければ、足をお運びください。

【場所】大岡山タンディガタンディ (東京都大田区北千束1-52-6-2F./ 大岡山駅から徒歩2分)
【日時】9月21日(土)16:00~
【参加費】1000円、懇親会:1000円(持ち込み歓迎)

 

 

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