「トーテム-メタモルフォーゼ仮説の全体観とシャコガイからの出現」を終えて
少し過ぎてしまったが、「トーテムとメタモルフォーゼ」の第一回を終えた(5/25)。
当日は、トーテムとメタモルフォーゼ仮説の全体観、その法則性のようなものを話してから、シャコガイ段階に入った。宝島大池遺跡の遺構にはシャコガイが記されているので、その観方が入り口になる。
ただ、大池遺跡は、遺物の詳細が報告されていないので、部分的には分かる多良間島添道遺跡で、これが人を示すこと、きれいに分配されていることをお伝えした。同様のことは、宮古島の長墓遺跡6層でも行える。
ここでは、分配された貝によってその人が示されていることに興味を持ってもらえたのにほっとする。資料を拵えながら、シャコガイからの化身が、二枚貝はシャコガイの殻の基体、巻貝は放射肋の化身態であるのが分かったのは収穫だった。
また、蝶、人、蛙の関係から、メタモルフォーゼ思考の考え方にも触れることができた。
「食べる-食べられる」関係は、弱肉強食でも食物連鎖でもなく、メタモルフォーゼという関係で結ばれる。この三者関係は、三すくみと言われたりするが、それぞれは身動きが取れないのではなく、元の姿へ戻りながらやがてシャコガイ・トーテムへ還るものとして捉えられていたのだ。
(当日、説明に使ってヒメジャコ、キクザル、そしてトーテムの主、トガリシラナミの幼体)
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント