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2019/03/12

野国貝塚Ⅳb層の蛇トーテム

 5950±95y.b.p.と測定されている野国貝塚のⅣb層は蛇トーテムの段階にある。

 貝は、破片がカウントされていないので、詳細が分からないが、石器が蛇へのメタモルフォーゼの場を示している。

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 B5からA9にかけて、うねった蛇がいるのが分かる。グリッド間は2メートルあるので、図の石器は拡大させて表示させている。また、グリッド内での石器の位置や向きは報告されていないので、蛇の形に添うように配置している。

 石器は蛇の特徴がよく捉えられている。C4の「敲打器」は、ハブに見られる頭部下で皮膚が露出した個所を表している。A7の大きな「石斧」は、蛇の「肛板」。A7からB7にかけた稜のあるふたつの石器は「尾下板」だ。45度以内の角度で屈曲する場合は、丸味を帯びた石器が使われている。蛇(ハブ)の模様などをよく知れば、何を表しているかもっとわかるはずである。

 オレンジの濃淡は、報告書にあるマガキガイの密度だ。蛇に沿ってマガキガイも分布している。野国はマガキガイが圧倒的な貝塚だが、これをみると、マガキガイは蛇の放つ光を示しているのだと思える。

 気になるのは、A8にぽつんとある球形の石器で、これは「卵」を示している。約6000年前は、トカゲにトーテムが移行する直前に当たる。不死が綻びを見せるトカゲのとき、人はなぜ脱皮による生の反復に不全を認めるようになるのか、まだ分からないが、そこに「卵」がかかわっていると思える。脱皮をするだけではなく、卵から出現するということが意識化されつつある。それは、トカゲへの移行にかかわっているのではないだろうか。

 蛇段階のメタモルフォーゼの場を、野国ではじめて見つけた。他では得られない資料かもしれない。

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