嘉門貝塚Bの位相 3
データが不足しているが、嘉門貝塚Bのスデル場は、炉址のある最南部で検出された集積だと思える。
ここで、ゴホウラはカニの腹部、数が少しちがうアンボンクロザメは、左右で大きさの少しちがう鋏。そしてヒメジャコが胞衣を示すオウギガニだと考えられる。
久米島の大原貝塚で、ゴホウラは鋏として思考されているが、ここでは腹部だ。ゴホウラはそれが可能な貝とみなされた。
北の方で見つかった、これまた情報の少ない埋葬遺構も示唆的だ。報告書では、埋葬された女性の右肩部と左腰部にヒメジャコが配されたと報告されている。このヒメジャコが「胞衣」を示している。伏臥なのもカニの姿勢である。
をなり集団を分けるシンボリックな貝は見つからないが、ゴホウラはヘビガイ付着が4個、ヘビガイとアバタ状が2個あるので、2:1の割合で分かれていた。それを引き継ぐのが、リュウキュウサルボウとメンガイと想定することはできる。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
森永です。
本が、昨日から郵便局で保管になっていますが。
念のためお伝えします。
投稿: 森永洋一 | 2018/12/01 17:53