新城下原第二遺跡のトーテム段階 5
Ⅵ層Ⅱ区のカニ・トーテム段階を測るために、鋏貝に着目してみる。
この6つの貝が軸になって、3対の鋏が構成できるようになっている。完形度というのは、想定される28人の女性に対して、それぞれ単独かつ完形でどれだけカバーしているかを見るためだ。
カンギクは全員に完形で配られる。そして、イボウミニナ、ホウシュノタマと続く。このラインナップは、シオマネキ段階を想定させる。
まだ分からないのは、カニの段階では、シオマネキの単独指名か、それともスナガニやオウギガニとの同時指名がありうるのかどうかということだ。
大当原の土器も1点出土しているところから推測できるのは、メタモルフォーゼはオウギガニでなされているが、「この世に現れる」「いる」「還る」場は、シオマネキが主体になっていることだ。
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