嘉門貝塚B区からは、37基もの貝集積が検出されている。ゴホウラ85、アツソデガイ30、アンボンクロザメ159、ヒメジャコ25である。

ポイントは、集積の両端に位置するように置かれたヒメジャコだ。これは、カニのなかでもここがオウギガニ段階であることを伝えている。ヒメジャコは、サンゴ岩のなかに入り、岩に潜むオウギガニの佇まいと似るオウギガニ貝なのだ。

全集積について確認できないが、ヒメジャコのそばのアンボンクロザメ集積は掘り込みがない。ヒメジャコがあるからだ。

遺物をみると、シオマネキも内包している。左から、シオマネキ女性、シオマネキ男性、オウギガニとなる。
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