具志川島岩立遺跡西区5B層の人骨と貝
5B層で出土した人骨と集骨個所の貝とを対応させてみる。調査ではこの人骨は、(男性:6、女性:3、小児:1.、幼児:1)ということが分かっている。
女性貝(1人当り)
1.アマオブネ(1個+α)
2.タカラガイ(完形か殻頂で、2個)
3.マガキガイ(完形か破片)
4.ムカシタモト、フトスジムカシタモト(完形か殻頂+α、あるいはマガキガイと同じ考え方かもしれない)
5.チョウセンサザエ(破片20)
6.チョウセンサザエの蓋(50個)
7.コシダカサザエ(2個)
8.オニノツノガイ科+ヒモカケセコバイ(2個+α)
9.ニシキウズガイ科+オオウラウズ(2個)
10.イヘヤタメトモマイマイ(4個)
11.イトマキボラ科、ミツカドボラ(1個)
12.アッキガイ科(2個)
13.ユキノカサガイ科(2個)
14.オオベッコウガサ(2個)
15.タマガイ科(完形か殻頂1個)
16.シマベッコウバイ、ヒメホラダマシ、ハイイロヨフバイ(完形か殻頂か破片1個)
17.ヒザラガイ(破片4個)
18.ネジガイ、タマキビ科(完形か殻頂1個)
19.パイプウニ(破片1個)
20.オハグロガキ(3個)
21.リュウキュウマスオ(2個)
22.エガイ、ソメワケグリ、イソハマグリ、リュウキュウシラトリ(どれか1個)
23.シャコガイ(破片1個)
男性貝
1.イモガイ(破片含めて1個)
2.マガキガイ(殻頂1個)
3.チョウセンサザエ(殻頂3個)
4.チョウセンサザエの蓋(10個)
5.リュウキュウヘビ、アツキクスズメ、シラヒゲウニ、ミナミクロフジツボ(どれか1個)
小児幼児女性貝
1.アマオブネ(1個)
2.タカラガイ(殻頂か破片1個)
3.マガキガイ(破片1個)
4.チョウセンサザエ(破片2個)
5.チョウセンサザエの蓋(2個)
6.イヘヤタメトモマイマイ(1個)
7.ユキノカサガイ科(殻頂1個)
8..エガイ、ソメワケグリ、イソハマグリ、リュウキュウシラトリ(どれか1個)
小児幼児男性貝
1.イモガイ(破片含めて1個)
2.マガキガイ(破片1個)
3.チョウセンサザエ(殻頂2個)
4.チョウセンサザエの蓋(2個)
単純なシミュレーションだが、同じ考え方で、非遺構、サザエ蓋集中、灰土のチョウセンサザエの蓋数を考えてみる。
非遺構
女性15個×12人+男性3個×13=219個。発掘は217個だが、採掘により削り取られた面がある。
サザエ蓋集中
女性1人相当、50個。発掘は37個。採掘により削り取られた面あり。
灰土
発掘9個。女性2個、男性1殻頂になる。しかし、少なくとも女性1人は成人であり、シラナミを持つので重要な存在だったはずだ。この場合、灰土そのものを50個相当の蓋を見なせばいいのかもしれない。
となる。
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