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2018/07/06

ゴホウラ、イモガイと「をなり、えけり」

 アンチの上貝塚からは、イモガイの集積の他に、イモガイとゴホウラセットでの集積も検出されている。

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(「瀬底島・アンチの上貝塚」)

 覆っているゴホウラを取り除いていくと、その下に2点のアンボンクロザメと1点のアツソデガイが顔を出す。アツソデガイは、ゴホウラに比べて小さい。

 推理してみると、2体のアンボンクロザメとアツソデガイは兄弟姉妹。そのうえのゴホウラは、姉や母、叔母などの母系の系列を示しているのではないだろうか。

 1体のゴホウラは孔が開けられておらず、外唇が取られている。これは、アツソデガイと直接の姉妹ではない、成人儀礼前の従妹を指すのではないだろうか。アンボンクロザメも大きさによって兄弟が示されている。

 


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