サキタリ洞Ⅱ層のトーテム
約23000年から20000年前だとされるサキタリ洞Ⅱ層について、貝類からトーテムを推測してみる。
トーテムは蛇から始まっていると想定されるから、どの蛇なのかにフォーカスする。
シマワスレ、ウグイスガイ、クジャクガイ、チグサガイの色合いからして、これはオキナワハイと呼ばれる蛇なのではないだろうか。
オキナワハイの横縞は、ヒザラガイやツノガイ、キヌカツギイモが選ばれる理由にもなっていると思える。
釣り針とされている14mmの貝器もⅡ層下部から出土している。これはギンタカハマの底部を素材としていることも分かっている(山崎真治・藤田祐樹「世界最古の釣針-沖縄サキタリ洞の最新成果」)。
Ⅱ層からはモクズガニの爪も多く出ている。モクズガニは、暗褐色だが、似ると赤くなり鋏の毛とが赤と黒のコントラストをなす。身は黄色と白。この色変化は、ハイとの類似のポイントなのではないだろうか。
それにしてもドリームタイムと呼ぶにふさわしい色鮮やかな世界だ。
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