犬田布貝塚Ⅱ層の貝類
犬田布では、陸の貝による化身が重視されている。地下の他界が思考されているのかもしれない。報告書からは、貝塚が崖下の岩陰に形成されたことがうかがえる。
この付近は旧河川の河床にあたり東西に連なった高さ数mの珊瑚礁崖に南北から狭まれた長さ500mほどの細長い低地であり,遺跡はその南側の崖に形成された岩陰部を中心に広がっており,約50mにわたり員層が露出している。文岩陰部と前面の畑地との聞には農道が存在するが,その脇の溝にも貝層が観察され多くの遺物が表面採集され歴史民俗資料館に保存展示されている。
ヤマタニシは、厚めの殻があり、蓋を持つ。ヤドカリの化身態にとてもふさわしい。海の貝では、ヨメガカサなどの鍋蓋族が重視されている。
Ⅱ層から出土しているイトマキボラとチトセボラの「貝製刺突具」は、一対でコモンヤドカリの鋏を示すのではないだろうか。
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