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2018/07/12

あやまる第2貝塚の貝類

 あやまる第2貝塚の貝類。

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 貝の構成からみて、コモンヤドカリ段階と考えられる。

 各層ともにヒメジャコが出ていない。サラサバテイラも定番ではない。指標になる貝は別にあるのだと思える。5層のフドロガイも、コモンヤドカリをよく示している。

 3~5層では兼久式土器が出土している。放射性炭素年代は、1100±130(6層)、940±150(4層)。この年代からいえば、ムラサキオカヤドカリ段階になるが、判断しにくい。オニノツノガイは6層で2%だが、3層では0.2%になる。ここにムラサキオカヤドカリへの移行を見ることができるのかもれいない。

 奄美については、土器がトーテムと対応していない。沈線文脚台でコモンヤドカリになるが、兼久式でもコモンヤドカリであり、同じ兼久式のなかでムラサキオカヤドカリに移行している。

 伊藤慎二は、「兼久式土器」は、とくに「アカジャンガー式土器」を明確に一線を画して区別することが困難と指摘している。また、後2期後半(9~10世紀)、奄美南部の遺跡は「赤土丘陵上」で確認される傾向がある。ここではヤコウガイの出土が少ない。

 ここでの底部に木葉圧痕があり、兼久式土器に含まれる。ただ、これまでのものとは相違点もあり、一方でフェンサ下層式との類似もある(鼎丈太郎「奄美群島における兼久式土器について」)。


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