宇堅貝塚とアカジャンガー貝塚の段階 2
宇堅貝塚B地区とアカジャンガー貝塚D地区の貝類を見てみる。
宇堅貝塚B地区の場合、2位のヒザラガイが、オウギガニ段階を典型的に示している。
内湾の宇堅貝塚の場合、鋏貝としてはマガキガイが上位にならない(16位)。干潟のキバウミニナがそれに代わると考えられる。オウギガニらしさを示すクモガイは11位に位置する。
アカジャンガー貝塚の場合、どの程度コモンヤドカリへの移行が進んでいるのかが、判断のしどころになる。アラスジケマンは、シオマネキ、オウギガニに次いで、ヤドカリ貝にもなりうるだろうか。殻表が褐色になり、顆粒が白い斑点になる場合、そこにコモンヤドカリの腹部を見ることはありえる。
イソハマグリ、リュウキュウバカガイ、ナミノコは白い斑点を示すが、リュウキュウバカガイで、殻の端に暗褐色の色斑が出るものや、ナミノコで褐色が出る場合などのものは、コモンヤドカリの赤との類似が見られているのかもしれない。
内湾の環境の場合、鋏貝は、マガキガイではなく、キバウミニナになる。カンギク、クマノコ、陸産貝類は、宿貝ではないだろうか。
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