宮古島長墓遺跡の貝類 1
宮古島長墓遺跡の貝類。トレンチ1の1層を取り上げる。
目を引かれるのは、ヒザラガイだ。1層の貝類は、苧麻トーテムのものだと思えるが、これまで見てきた苧麻トーテム段階の貝と異なるのは、ヒザラガイが上位にあることだ。苧麻の葉の形の類似が捉えられていると考えていい。
ヒザラガイのみなしは特徴的だけれど、宮古島の刺青を眺めてきたぼくたちには既視感がある。これは、左手甲に描かれることが多い「握り飯」の素材に当たる。(参照:「琉球弧の「針突き(tattoo)」デザイン」)
刺青の発生は苧麻段階に根拠を持つのだから、「握り飯」デザインもここに淵源をみていいことになる。
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