新城下原第二遺跡Ⅸ層の貝類
新城下原第二遺跡のⅨ層は、前1期だとされている。ヘビ段階だ。
なんといってもスベスベ族の高さが目立つ。なかでもスベスベした二枚貝が多い。
ヘラサギガイとクマノコとが両雄のように圧倒的だ。クマノコガイは、白地を取れば銀に光り、中身はとぐろを巻いている(「クマノコガイ」)。ヘラサギガイは、白地がつやつやしている。クマノコと同じ規模で採られているのから、これはハブの顎下の白地の鱗ではないだろうか。もしかしたら、白い蛇を新城下原の島人は重視したのかもしれない。
チョウセンサザエの蓋は、ヘビ段階から活躍している。蓋の裏側は褐色でらせん状の模様がある。ここに目を留めたのではないだろうか。イボウミニナは、蛇の牙だ。
オキナワヤマタニシ、サラサバテイラ、ヤコウガイ、アラスジケマンというお馴染みの貝たちも、すでにヘビ段階で登場している。
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