« 国頭安田遺跡の貝類 | トップページ | 平安山原B・C遺跡の位相 6 »

2018/05/21

平安山原B・C遺跡の位相 5

 黒住耐二は、報告書のなかで重要な指標を挙げている(『平安山原B・C遺跡 (北谷町文化財調査報告書 ; 第40集』)。

Photo

 この貝のサイズ変化は、オウギガニ・トーテムとコモン・ヤドカリトーテムにおける意味の変化を示していると考えられる。

1

 シンボリックなのは、サラサバテイラで、③では殻径の小さなものが採られていたのに対して、Ⅲ5では、大きいもののみ採られていることだ。これは、オウギガニの爪から、コモンヤドカリの腹部へ意味を変えたことを示している。

 もうひとつ大きく意味を変えるのは、チョウセンサザエの蓋で、これはオウギガニの腹部から、ヤドカリの頭部へと意味を変えると思える。そこで、③ではやや長めのものが採られていたのが、Ⅲ5では長めのものに集中する。

 マガキガイの殻高は、爪である。Ⅲ5でやや長めものが多く採られるのは、コモンヤドカリの爪がオウギガニより長めに見なされたからだ。

 こうしてみると、Ⅲ5(Ⅲ群下層)は、コモン・ヤドカリ期であり、③はオウギガニ段階だと見なすことができる。Ⅲ1~2はこれに対して、オウギガニ段階からコモン・ヤドカリ期への移行を示している。

2_2


|

« 国頭安田遺跡の貝類 | トップページ | 平安山原B・C遺跡の位相 6 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/87956/66330915

この記事へのトラックバック一覧です: 平安山原B・C遺跡の位相 5:

« 国頭安田遺跡の貝類 | トップページ | 平安山原B・C遺跡の位相 6 »