新城下原第二遺跡のトーテム段階 3
改めて新城下原第二遺跡のⅢ~Ⅴ層について、見てみる。
スナガニ段階は、外洋-サンゴ礁から内湾-転石の高さで示される(Ⅴ層)。シオマネキ段階は、干潟-マングローブが高い(Ⅲ)。
どちらの段階も、二枚貝の構成比が高い。シオマネキ段階では、タテタテヨコヨコ族の二枚貝の構成が過半を占める。これに呼応して、シャコガイの構成比も高くなる。Ⅲ層、川跡では、オウギ族も出現している。
シオマネキ段階を象徴するのはアラスジケマンだ。ヒメジャコが高いのは、ルリマダラシオマネキの色なのだと思える。爪を示すのは、ツノレイシ、イトマキボラ、オニノツノ、サラサバテイラなどだ。これらは、オウギガニ段階でも継続する。メスの爪の小ささを反映したものだ。
スナガニ段階(Ⅴ層)では、イボウミニナがそれに当たる。
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