具志川島遺跡の前3期貝類
具志川島遺跡の前3期に相当するとされる貝類からは、データの少ない前3期の化身についてよく教えてくれるように思える。
具志川島では、チョウセンサザエがシャコガイの化身貝の筆頭だった。それは、大きくて硬い蓋に、もうひとつの殻を見たのだと思う。
上位から、サラサバテイラまで見れば、おおよそのポイントはつかめるのではないだろうか。
これらの貝は、この後も各トーテムに引き寄せられやすい強度を持つ貝たちだ。
チョウセンサザエの蓋集中遺構は、これまでの岩立遺跡、岩立遺跡西区において沖縄貝塚時代前Ⅲ期(縄文中期)の文化層からたびたび確認されており、沖縄県内でもここでしか確認されない特徴的な遺構である。そもそも、面縄前庭系土器の単純層はほとんど確認されていないため、具志川島の特徴というよりは、面縄前庭系土器を有する集団の文化の一面を示すものと考えられる。(『具志川島遺跡群』)
報告書にはこう記載されている。問題はチョウセンサザエというよりイヘヤタメトモマイマイだと思えるが、イヘヤタメトモマイマイの重視の有無はここを使った種族の違いを示すのかもしれない。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント