ナガラ原東貝塚の位相
なかなか視野の得られない前5期について、ナガラ原東貝塚の前5期の層と、前5期後1期の層についてみてみる。
ヒメクワノミカニモリ、イボタマキビ、コンシボリツノブエ、コイワニシ、ミツカドボラなどは、オカガニの鋏と見なしていい。すでに後1期に入りつつあるのかもしれない。
よく分からないのは、ミドリアオリやヨメガカサなど、オウギガニ段階で見られる貝たちのことだ。
前5期は、サンゴ礁がトーテムになる。他の動物たちのように類似は見出しにくい。だから、新しく出現した干瀬という場と、それに対応する陸の岩場は重視された。そこにいる貝たちが採られたということかもしれない。
そしてまた、それが、前5期の貝がオウギガニ段階に類似する理由に当たるのかもしれない。
前5期と後1期の層でも、ミドリアオリ、リュウキュウヒバリ、イシダタミアマオブネが見られる。
つまり、前5期は、干瀬と陸側の岩場が重視される。そう仮説しておこう。
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