貝塚時代前4期の貝類
木綿原遺跡Ⅴ層の貝類を、伊是名貝塚に面縄貝塚を加えて比較してみる。
伊是名貝塚単体との比較に対し、共通する貝類は増える。伊波式、荻堂式、嘉徳式などの土器文様も想定しながら、苧麻の化身貝がどのように思考されたかを辿ってみる。
棲息地の近接からも思考されている陸産の貝類やシャコガイは脇へ置く。すると、いくつかの系列が見えてくる。
1.貝(の蓋)に付着した緑(茎を剥ぐとなかから白い繊維が現れる)。
チョウセンサザエ、リュウキュウアリソ、イソハマグリ、ヤコウガイ
2.葉の形
サラサバテイラ、ニシキウズ、オオウラウズ、ミミガイ、オニノツノガイ、ウズイチモンジ、シラクモガイ、メンガイ
3.葉の形の強調
クモガイ、スイジガイ
4.葉脈と葉脈の間の四角形
マガキガイ、リュウキュウサルボウ
5.葉の先端のギザギザ
アマオブネ、ヒメオリイレムシロ、海産腹足類、ニシキアマオブネ、オハグロガキ、ヤクシマダカラ
こうしてみると、大きくは、緑と白い繊維、葉の形、葉脈の間、ギザギザという四つの系列を読み取ることができる。
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