シヌグ堂遺跡の貝 2
シヌグ堂、つまり貝塚時代後1期の初期、オカガニ・トーテムの段階でのオカガニ貝の選択について、もう少し見てみる。
陸産貝、マガキガイ、チョウセンサザエなどのビッグネームは脇に置いておく。ここでは、トーテム貝の選択が、細部に及んでいることを確かめたい。
色合いは、当然とすれば、腹節との類似で選ばれているのがイソハマグリだ。同位相の貝の系譜は、
イソハマグリ
シレナシジミ
チョウセンハマグリ
リュウキュウマスオ
アラスジケマン
マスオガイ
ホソスジイナミ
リュウキュウサルボオ
エガイ
リュウキュウシラトリ
スダレハマグリ
この順になる。
鋏との類似で選択されているのは、
コゲニナ
オハグロガイ
ホラガイ
アンボンクロザメ
リュウキュウツノマタ
キバタケ
クワノミカニモリ
になる。
次に、貝に蟹全体を見立てると、尖りのあるデコボコの貝を選ぶことになる。
シラクモガイ
オオベッコウガサ
クモガイ
コオニコブシ
蟹は岩化することに類似が見出されたのは、
オオベッコウガサ
アマオブネ
もうひとつ、蓋の色と形態からの類似も考えられると思える。
アマオブネ
トミガイ
これらは、腹節、鋏、全体、岩、蓋の順で、優先されている。
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