「沖縄・先島諸島の石器石材の流通とその評価」(山崎真治)
奄美は入ってないものの、沖縄と先島を分離した研究ばかりなので、通貫した考察自体がありがたい(山崎真治「沖縄・先島諸島の石器石材の流通とその評価」「月刊考古学ジャーナル」2013)。
石器の組成では、沖縄、先島ともに「剥片石器」が少ない。
グラフの見方はおそらく、
・黒:剥片石器
・灰:石斧
・白:礫塊石器
だと思われる。
沖縄にしても先島にしても重視されたのは、石斧の表現だった。ただ、沖縄では、後1期以降、石斧の表現は減る。対して、先島では石斧の表現自体は続くが、石器自体が無土器期になると減少する。
石器石材の産地は、沖縄においては、北部が、先島では石垣島、西表島がその役を担っている。それは、それぞれがトーテムセンターだったことを示唆している。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント