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2018/01/12

「奄美諸島・沖縄諸島・先島諸島土器の蛍光X線による胎土分析--縄文時代後・晩期資料を中心に」(新里貴之、三辻利一、大屋匡史)

 詳細は手に負えないので、分析結果のうち、気になる箇所をメモしておく(「奄美諸島・沖縄諸島・先島諸島土器の蛍光X線による胎土分析--縄文時代後・晩期資料を中心に」(新里貴之、三辻利一、大屋匡史「廣友会誌」2008)。

・奄美大島は南北に二種類の異なる胎土を持つ土器がある。
・面縄第3貝塚、第4貝塚は、約160m離れた近隣の貝塚だが、土器粘土の採取箇所が異なる可能性がある。
・沖永良部島の沖縄系土器は、沖縄諸島地域からの搬入品ではなく、沖永良部島で製作された可能性がある。
・具志川島遺跡群の土器は、島内で作られた可能性が高い。
・伊是名貝塚出土土器は、島内で作られた可能性が高い。
・古宇利原A・B遺跡出土土器は、小さな島内でも、土器粘土の採取場所が時期によって異なる可能性がある。
・仲泊遺跡群出土土器は、ほとんどの試料が沖縄領域に分布する。

・奄美、沖縄、先島は土器胎土が異なる。
・奄美大島内においても北部と南部でかなり違いがあり、沖永良部島もかなりの違いがあり、一概に奄美系胎土とは呼べない。

 読んでいて思うのは、現在の島ごとの意識差は、先史時代には存在していたものだということだ。

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