北琉球トカゲトーテム段階の遊動
前2期、北琉球では石器についてチャートの需要が生まれる。奄美では、大島の南西部、沖縄では本部半島と周辺離島で石材を獲得する必要があった。周辺離島というのは、伊江島、伊是名島、伊平屋島のことだ(大堀晧平「琉球列島の石器・石器石材」『琉球列島先史・原史時代における環境と文化の変遷に関する実証的研究研究論文集 第1集 琉球列島の土器・石器・貝製品・骨製品文化』)。
一方、同時期、胎土は「国頭層群名護層・嘉陽層の分布域周辺」(山崎真治、仲里健「沖縄島南部における先史土器胎土の長期的変化に関する一考察」「日本考古学」2015)とされている。.
トカゲトーテムの段階では、沖縄島中南部に遺跡は集中しているので、土器の胎土、石器の石材を北部まで取りに行ったということだ。
これは、八重山で、胎土、石材を石垣島に求めたのと同じである。
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