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2018/01/07

ラドクリフ=ブラウンのトーテム・センター

 ラドクリフ=ブラウンがトーテム・センターに言及しているところを("The social organization of Australian tribes")、「アボリジニ社会から構造主義へ─土地と親族をめぐるアボリジニ社会の構造─」(門口充徳)から抜粋してみる。

第1に、多くはウォーターホール、時には岩や木や茂みなどの自然物が、トーテム・センターと称される聖地となっている。第2に、トーテム・センターは、トーテムと称される特定の動植物などの棲み処とされている。第3に、世界の始源の時代に遡る特定の神話的祖先がトーテム・センターの形成に関与しているとされる。第4に、個々のホルドの領地にはいくつかのトーテム・センターが存在し、ホルドの成員とトーテムとの間には特殊な関係がある。クランの成員は、トーテム・センターにおいてトーテムの繁殖を祈念する儀礼をおこなったり、とくに神話の形でトーテムの祖先たちの行為を再現したりする。また部族によっては、クランの個々人は、トーテム祖先の輪廻、あるいはトーテム・センターに由来した化身と考えられている。

 ぼくは琉球弧において、土器の胎土を供給した場がトーテム・センターに当たるのではないかと考えている。ラドクリフ=ブラウンが挙げている4つの特徴はそのまま、琉球弧にも当てはまるのではないだろうか。

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