貝塚時代前4期のトーテム・センター
伊藤慎二は、伊是名貝塚の伊波・荻堂式の遺構は、形成順序を層位的に把握できたものとしては、「琉球列島のすべての先史時代の遺跡を含めて当遺跡はきわめて希有な例に属する」と書いている。
また、伊波・荻堂式の土器は、斉一性が高いとされているが、伊是名島の場合、島内で容易で胎土を用意できただろうとされている。
「沖縄島南部における先史土器胎土の長期的変化に関する一考察」(山崎真治、仲里健)では、伊波式の胎土の産地として、「沖縄島北部本部半島とその周辺離島(伊江島、伊是名島、伊平屋島)が候補となりうる」としている。
ぼくたちはここで、「麻」がトーテムとなったときのトーテム・センターを伊是名島に見ることになる。
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