北琉球前3期と南琉球の無土器期
前3期、北琉球の沖縄では石器群は消滅する。しかし、土器は作られ続け、胎土は沖縄島北部に求められる(大堀晧平「琉球列島の石器・石器石材」『琉球列島先史・原史時代における環境と文化の変遷に関する実証的研究研究論文集 第1集 琉球列島の土器・石器・貝製品・骨製品文化』)。
この、トカゲから貝へのトーテムの移行の段階は、琉球弧の南北では対照的だ。
北琉球
・石器:消滅
・土器:沖縄島北部で獲得
南琉球
・石器・石垣島で獲得
・土器:消滅
これは、単純にいえば、重視されたモノが違っていたということだ。
北琉球では、石器を失い、男性は何でトーテムを表現しただろうか。
南琉球の場合、これは類推できる。男性は、サンゴ礁環境が整いつつあった段階でも、石器でトカゲ人間になった。与那国島では、女性は土器を失って、貝でトーテムを表現したと考えられる。それが男性も貝を表現するようになったのは、宮古島で貝斧を得てからだ。
北琉球での、石器以外の表現は何だろうか。それとも、茫然自失としていただろうか。
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