阿波連浦下層式土器とツノメガニ
たとえば、嘉門貝塚B出土の阿波連浦下層式の土器は、ツノメガニに見える。
部位の名称がよく分からなくてしどろもどろだが、中央の盛り上がりは、カニの額域(目の間)に呼応している。また、その下から伸びる直線は「胃域」(と呼んでいいのだろうか)に呼応し、口縁部付近で直角に曲がり、縁に沿って伸びる直線は、カニの甲羅の端のわずかな反り返りを描いているように見える。
もうひとつ可能性があるのは、ツノメガニを正面から見たパターンだ。口縁部真ん中の突起は、額域でいいとして、第一文様帯を区画する直線は、眼の下の窪みのラインを示す。この方が自然かもしれない。
参考:「海ずかん - ツノメガニ」、ツノメガニ、ツノメガニ(正面)、「魚介類の一般的な測定部位」
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