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2017/12/18

無文尖底系土器とカニ・トーテムの変遷

 無文尖底土器とカニ・トーテムの変遷

 仲原式土器
 ・ミニチュア土器
 ・胴が張り出し、口縁がゆるやかに外反
 ・ナデ主体
 ・丘陵台地遺跡出土主体

 ミナミオカガニ
 これは、立地がもっとも雄弁かもしれない。他土器に比べたときの曲線も似ている。
 

 阿波連浦下層式土器
 ・「く」字状に屈曲した口頚部
 ・外面に光沢を有するほど丁寧に研磨する例
 ・屈曲部に外耳貼付や突帯文

 カクレイワガニ
 もっともゆるやかな曲線を描くところが似ている。腹節に光沢があるかはわからない。

 浜屋原式土器
 ・外面は平滑
 ・混和材に鉱物質微砂粒
 ・最大径位置が異なることによる器形プロポーションのバリエーション

 ハマガニ
 丸みを帯びた腹節。混和材に「砂粒」というのも、浜辺を想起させる。器形のバリエーションは、ハマガニの種類の多さに対応すると仮説してみる。

 大当原式土器
 ・粘土接合部が隆帯状に残る
 ・内外面に指頭痕が顕著で凹凸が目立つ
 ・最大径位置で器形プロポーションの多様化

 オウギガニ
 ・粘土接合部の隆帯状は、腹節の明快さに対応するだろう。
 
 この土器の変遷は、必然的にカニ・トーテムの変遷に対応する。ぼくたちは、これが、陸→浜→干瀬という移行を見ることになる。

 

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