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2017/12/13

籠目文土器と苧麻

 長浜金久遺跡から出土した土器を引用する(『長浜金久遺跡 : 第Ⅲ・Ⅳ・Ⅴ遺跡 新奄美空港建設に伴う埋蔵文化財調査報告書』)。単純に、並べてしげしげと眺めてみたかったのだ。

Photo

 ぼくたちはこれを、貝と麻と蝶のアマルガムと見なしている。ここで、朝トーテム段階の土器として、すべてを苧麻に回収させてみる。

 厳密には、トーテムのブー(苧麻)は、ここで挙げるカラムシとは違うのかもしれないが、もっとも近いものとして参照する。

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「カラムシ(茎蒸・苧麻)」「松江の花図鑑」


 考古学の専門用語は手に追えないので、まわりくどい言い方になるのは仕方ないとして。

 どの土器にしても第一文様帯の単位になっているのは、葉の細脈と細脈のあいだに浮き上がる「葉身」だと思う。上下をはさむ横線が、「細脈」に当たっている。

 これは葉の裏面のほうがむしろ明快かもしれない。466の第1文様帯などはとても似ている。ここで、「葉身」を省略して「細脈」だけ残し、上下に「葉身」を振り当ててデザイン化したものが、よく知られた467だ。

 534では、第1文様帯と第2文様帯の区別はあいまいになっているが、上段が「葉身」を、下段が「細脈」を表現している。

 第2文様帯は、葉の縁の「鋸歯」を表現している。葉の重なりを表現するとともに、462、542ではデザイン化も志向されている。

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