「放射性炭素年代から見た琉球列島における考古学的時期区分の現状と課題」(名島弥生)
手づくりしなくても、良質な論考があった「放射性炭素年代から見た琉球列島における考古学的時期区分の現状と課題」(名島弥生)。
やはり無土器期は、宮古から八重山への流れを見ることができる。
この段階の宮古の遺跡は、「海岸砂丘に立地するのが一般的であるのに対し、本遺跡は丘陵上に位置しており、極めて異例である」と、名島は書いている。
この遺跡は、長墓遺跡のことだ。
この立地は、北琉球において、前3期の貝塚が、台地上や崖下に位置するのと同位相だと思える。つまり、サンゴ礁=貝の意味を持つ前段の、「貝」トーテムの位相にあると思える。
『琉球列島先史・原史時代における環境と文化の変遷に関する実証的研究研究論文集 第1集 琉球列島の土器・石器・貝製品・骨製品文化』
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