トーテム編年
貝塚時代の「前1期」「後1期」などという呼称の「前」「後」は、もともと本土の「縄文」「弥生以降」への対応をつけるためにつけたものだ。だから、内在的に見たら、何の前で何の後か、分からない。
しかも、「物質文化」は別だとして、南琉球は、「下田原期」「無土器期」と呼ばれている。かつ、編年は定まっていない。
これではとても障害が大きい。島でサンゴ礁環境が形成された時間を共有している二地域として、共通の眼差しを持てるようにしたい。そもそも現在の、まったく別の扱いはとても不思議にも見える。
ふつうの人にも身近に感じられるとしたら、トーテム編年はどうだろう。トーテムにした身近な動植物で、編年を組むのだ。
そうすると、北琉球と南琉球で、蛇、トカゲ、貝、蟹、ヤドカリという大きくは5つの段階で語ることができる(はずだ)。
サンゴ礁形成期の琉球弧は、
蛇期
トカゲ期
貝期
蟹期
ヤドカリ期
琉球弧っぽくいえば、
蛇世
トカゲ世
貝世
蟹世
ヤドカリ世
この呼称で、両者の差異を表すこともできるかもしれない。
蛇世:ハブ世
トカゲ世:北琉球?、南琉球・バギラ世(石垣島)
貝世:ギラ世
蟹世:カン世
ヤドカリ世:アマン世
両者で明らかに異なると思えるのは、南琉球のキシノウエトカゲに対して、北琉球のトカゲの主は何かということだ。
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