津堅貝塚の土器群
津堅貝塚の土器群も独特だ。貝塚時代後期に属する。
(「沖縄考古学ニュース - 沖縄県立博物館・美術館」2009)
いちばん左は、アカジャンガー式土器。これが壺形だろうか。「くびれ平底」系。
真ん中と右は、「無文尖底」系に位置づけられる大当原式。
口縁部の文様は、左上の大当原式?と下段のアカジャンガー式?が気になる。「無文尖底」は蟹トーテム、「くびれ平底」はヤドカリトーテムと、ぼくは考えているが、どれも蟹文様なのではないだろうか。宮古の刺青文様の「蟹」と似ているのだ。
穿った見方をすれば、大当原式?(左上)の「無文尖底」は貝の子として蟹を表すので、曲線は「鋏」のみを示せばいい。しかし、「くびれ平底」系のアカジャンガー式(下段)は、ヤドカリだから、土器本体は貝なので、合体する蟹は、宮古文様のようにふたつの曲線で描かれていると見なすこともできる。
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