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2017/10/21

土器とサンゴ礁形成

 これまでの土器理解に、サンゴ礁地形の形成を改めて重ねてみる(菅浩伸「琉球列島のサンゴ礁形成過程)。

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 約8000年前、遊動期にサンゴ礁の形成が始まる。条痕文土器がつくられていた頃の約5500年前に、サンゴ礁が海面に到達する。

 そして定着期に入る約4500年前、サンゴ礁は礁原を拡大し、防波構造を強化させていく。これは、順番は逆でサンゴ礁の発達が定着を促したというべきだろう。

 興味深いのは、沈線文に始まる前4期に、サンゴ礁の方は、「サンゴ礁起源の堆積物による海浜地形の形成」が起きていることだ。つまり砂洲が発達するということである。

 前3期の「礁原の拡大と防波構造の強化」は、干瀬を発達させる。それは、前5期の「肥厚口縁土器」のデザインを準備するものだ。また、前4期の「サンゴ礁起源の堆積物による海浜地形の形成」は、後1期における蟹トーテムの思考を準備するものだ。かつ、前4期から前5期にかけて、イノーを胞衣とする思考が育まれたと考えられる。思考は自然に対応している。

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