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2017/09/29

条痕文系土器とトカゲ

 伊藤慎二によれば、前2期の「条痕文系」土器は、口縁部と胴部に2帯の横位文様帯を持つものと、口縁部に横位・胴部に縦位あるいは斜位の文様を構成する一群が見られる。

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 簡単に言うべきではないだろうが、「2帯の横位文様帯」は、トカゲの胴部に流れるストライプを思わせる。また、「横位・胴部に縦位あるいは斜位の文様」は、蛇の次のトカゲを考えると、胴から伸びる脚として見ることができる気がする。

 文様には、貝殻痕も見られる。もはや不死は人間の「爪」によっては表現できないと考えられている。死が意識されているということではないだろうか。

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