「いわゆる「獣形貝製品」について」(島袋春美)
島袋春美は、従来の研究について、「「獣形貝製品」の系譜は「蝶形骨製品」の退化したものといわれ、単なる装飾品ではなく、呪術的な意義を持つものとされてきたが、具体的な研究ない」と書いている(「いわゆる「獣形貝製品」について」「南島考古」第28号、2009年5月)。
これが、「獣形貝製品」が「蝶形骨製品」の退化形を意味しているのか、よく分からない。
しかし、結論の箇所で島袋は、
・蝶形石製品→蝶形骨製品
・勾玉状石製品→獣形貝製品
2つの系統があるとしている。で、獣形貝製品と蝶形骨製品との関連には触れられなかったとしている。
また、蝶形骨製品は荻堂式土器、獣形貝製品は伊波式土器を主体とする遺跡に出土する傾向がみられると指摘している。
ぼくたちは、これをいずれも「蝶」モチーフと捉えるが、そのことにこれ以上接近することができるだろうか。
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