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2017/08/06

『子どもを生きればおとなになれる』(クラウディア ブラック)

 著者のクラウディア・ブラックは、アダルト・チャイルド(AC)概念の生みの親だとされている。

 見捨てられ感を味わった子供は、自己否定感が強いため犠牲者のパターンになりやすい。

 犠牲者は親密な関係において自分を守るということが困難です。たとえばそれが女性の場合だったなら、かわいがられ気にかけてもらうことにあまりにも飢えているため、他人との間に安全で適切な境界をつくることが難しいかもしれません。自己評価が低く、好きになった相手を理想化してしまう傾向は、彼女の判断を鈍らせるでしょう。相手の望みを察知してそれに合わせ、自動的かつ無意識のうちに相手に従ってしまうため、自分は弱い立場となって相手に権力を与え、優位に立たせてしまいがちです。自分を防衛するはずの方法が、危険を正確に感じ取るのを難しくしているのです。

 これは相手が優位に立ちたいと思っていない場合でも、知らないうちにそうなってしまうことも意味している。それで丸く収まるならいい、ということにはならない。自己評価が低く、境界をつくることができないままなら。

 著者は自分を支える土台として、「コントロールをある程度手放す力」を挙げている。痛みをコントロールすることでしのいできた、「支配権を握って自分を守ろうとし、周囲をコントロールしようと努めてきた」。だから、それをほどよく手放す必要があるということだ。

 親密さについては、こう書かれている。

親密さとは、誰かのそばにいて、寄り添いながらも一体化することなく自分を分かち合うこと。自分の中の基本的な課題に取り組んで初めて、あなたが切望している親密さが得られるのです。

 翻訳を正確に受け取っているか分からないが、単純ではないことが言われている気がする。

 著者が挙げている「自分を認めるための言葉」で心に留めておきたいものを挙げておく。

・回復とは私という人間を変えることはでなない。本来の私ではないものに縛られなくなること。
・回復とは、一か十かではなく二から九までの段階があると学ぶこと。
・私を傷つけた人に直接向き合うのをやめる選択をしても、私が臆病なわけではない。
・親密さとは誰かのそばにいること。親密さとは、拒絶される怖れなしに相手の前でありのままの自分を分かち合えること。それができるというお互いの信頼があること。
・私が自分を受け入れるのに、他人の承認は必要としない。
・人生における選択の責任は、私にある。
 


『子どもを生きればおとなになれる―「インナーアダルト」の育て方』

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