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2017/07/12

「自己拡張理論」メモ

 『POWERS OF TWO 二人で一人の天才』(ジョシュア・ウルフ・シェンク)で、「自己拡張理論」を知って、吉本隆明の「対幻想」を思い出させる。というより、吉本の対幻想の議論は、アメリカでは90年代に出現したということだ。

 この「自己拡張理論」が面白いのは、ふたりの融合が高まるにつれ重なりも増えるが、同時に自己自体も拡大していることだ。重なりによって拡張するだけではなく、自己自体も拡張しているということ。

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 起点の円と終点の円の大きさを比べてみれば一目瞭然だ。

 これはこう解説されている。

個人がパートナーとの関係を説明する際に 1 人称複数形の“we”“us”を使用する頻度と、IOS 得点との間に正の相関が見られることが報告されている。これらの知見から、親密な関係では、親密さが増すほどに他者の資源を自己の資源として捉える自己拡張が生じ、同時に自己と他者をひとつの存在と見なすようになると考えられる。(中村祥子「対人関係におけるコミットメントに影響を及ぼす要因:研究ノート」)

 ぼくたちの視点からは、自己の「拡張」だけではなく、「変成」「変容」、つまりメタモルフォースという性格も入れたいところだ。

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