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2017/07/11

宮古島の霊魂観 4

 岡本恵昭(「神がかりの諸形態」『平良市史第7巻』)の記述をもう少ししつこく追ってみる。

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 こう整理してみると、「マウ(神)」と呼ばれるものが、フー(運気)と強いつながりを持つ、土地につながる「霊力」を根拠にしていることがよく分かる。個人の死により、マウ神も終わるのも、霊力の原型の意味を失っていない。

 この考え方に従うと、「マウ神」は「込める」ものではなく、「つける」ものだということになる。

 ぼくは、ブー(苧麻)を根拠に、タマス(霊魂)は思考されたと考えている。それは、宮古島の霊魂込めである「タマスウカビ」で植物片(カヤ)を使うのに矛盾していない。

 


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