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2017/05/01

大地と胞衣

 ぼくたちはここでようやく、大地と胞衣の両方の意味を持つ言葉に出会う。

 マオリ語でウヘンナ whenna というのは、「大地」と「胎盤」の二つの意味を持っている。

 たったこれだけの引用記述だが、示唆することは大きい。これは、ユナが「砂洲」と「胞衣」の両方の意味を持つのではないかと考えているぼくたちの仮説を後押ししてくれる。

 しかもそれだけではないかもしれない。ウヘンナとユナは音韻が似ていて、どちらもオーストロネシア語に由来している。

 崎山理は、ユナについてこう書いていた。

 日本語のヨネ「米」は、原オーストロネシア語 *qenay(*henay),(原オセアニア語 *qone, *one)「砂」に由来したことが明らかである。(「日本語の系統とオーストロネシア語起源の地名」)
「州」石垣 yuuni, 波照間 (p‘ana-)yunee <**hənay> 「砂」チャ unai, サン, ənne, イヴ qanay など。(「マライ・ポリネシア語と日本語」)

 この辺の記述だけだと、「*qenay(*henay)」の音には行けても、「大地」まではたどり着けない。

 
『大地・農耕・女性』(M.エリアーデ)

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