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2017/04/01

原ユタから祝女、ユタへ

 改めて、「太陽」との関係から、原ユタからの祝女、ユタの分岐を探ってみる。

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 サンゴ礁期には、太陽は女性性を持つが、「原ユタ」は、太陽の化身といってもいい位相にある。

 これがグスク時代になると、男性である按司が「太陽の化身」とみなされる。「祝女」はその姉妹にあるのであれば、「太陽の化身の姉妹」として、やはり太陽の化身であることになる。

 ところで、ユタの祖は、口承によれば、太陽に刺される女性の子であるという日光感精説話に則った来歴を語る。

 こうしてみると、どの存在も複雑な来歴を持っている。そして、祝女とユタはアマテラスとも異なる存在なのだ。

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