「テダ(太陽)の語源」(間宮厚司)
間宮厚司は、「テダ(太陽)の語源」で書いている。
1.テダ(太陽)の語源を外国語に求めるのは日本語と同系と認められた言語がないので、避けるべきである。
2.テラ(照)説は、四段動詞の未然形が名詞になるのは他動詞に偏っているなか、「照る」は四段自動詞なので、それに背反する。また、dとrの交替現象はd→rが多く、r→dは例が少ない。よって、テラ(照)説が成り立つ蓋然性は低いと判断され、受け入れにくい。
3.「天道」が「太陽」の意になるのは、<御+日+様>と<御+天道+様>の関係から理解できる。テンタウ(天道)→テダの音変化については、『おもろさうし』にセンドウ(船頭)をセドと書いた例があり、それを参考にすれば納得がいく。テダの語源は天道説の可能性が最も大きいとの結論に至った。
ここではティダの語を、漢字輸入以降の相当に新しい言葉と理解することになっている。それ自体が、その前の言葉がそうやすやすと跡形もなく消えるのはなぜかという疑問を呼び起こす。太陽は人類にとって、長い付き合いなのだから。
ぼくたちはここで、ティダの語源を貝(ギラ)とする考えを提出することになる。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント