言葉の変態と動植物の変態
言葉の変態による命名の系列をサンゴ礁から採ってみる。
ユナ(砂洲)-イノー(礁池)-スニ-ヌー(澪)-ウル(サンゴ)
これは地名の系列だ。これには植物を加えることができる。
ユウナ(オオハマボウ)-ユナ(砂洲)
これは発生の順番からいえば、ユナ(砂洲あるいはサンゴ礁)の変態としてユウナは生まれた。
同様に人間の考えられる。
イヤ(胞衣)-ユナ(砂洲)
これは、ユナ(砂洲あるいはサンゴ礁)が変態してイヤ(胞衣)は生まれた。
動物の系列には、ザン(ジュゴン)が挙げられる。
ザン(ジュゴン)-ユナ(砂洲)
ユナ(砂洲あるいはサンゴ礁)が変態してザン(ジュゴン)は生まれた。ザンについては別の言い方もできて、ユナの霊が化身したものがザンである。
ここで動物相互の変態も挙げてみる。
バカギサ(キシノウエトカゲ)-カタカス(オジサン)
これは順番から言うと、バカギサがカタカスに変態する。ユナ系列の言葉のできた方からいえば、変態が考えられるところでは、言葉もそれに対応していると見なせるから、バカギサ、カタカスがともに古名であるなら、バカギサの音韻変化からカタカスができることになる。これは音韻変化だけでみればできないことはないが、両者が古名であるかどうかが分からない。
フダチミ(ヤモリ)-フカ(鮫)についても同様のことは言える。
こうしてみると、古名が分かれば、伝承に残されていない動植物間のメタモルフォーゼを知る手がかりになりうるということだ。
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