「とらさんながね節」
宇検が本場だという「とらさんながね節」。
とらさんながねなんて ふつもゆる煙 とくぬまごじょめが はゆる煙草
とくぬ浜で ふつもゆる煙 牛焼きと思えば 塩屋ぬ煙
浜ながし行くば しゅくぬ子ぬ寄より 網叉手や持たぬ 事ど欠きゅる
網寄せて曳くば 又手寄せて曳くば 網やだます 叉手や叉手だます
のろやのろだます ぎじやぐじだます たます打ち果てて 主やどまで
(小川学夫『奄美の島唄』)
これはスクの歌になっている。「しゅくぬ子」は、スクの子だから、ここでの「しゅく」はアイゴの成魚を指すことになるが、「しゅくぬ子」でそのまま「しゅく」のことなのかもしれない。
面白いのは、「しゅくぬ子」という表現があるということだ。これはもとは、「しゅうぬ子」だったのかもしれない。スクが、「潮の子」であるという連想をさせてくれる詞だ。
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