性の印
ここで考えたいのは、動物の性はどこで確かめられるのかということだ。
キシノウエトカゲは、名前からくる性も、精霊の系譜も男性を示している。が、「赤み」は女性精霊とのつながりも持っている。捕獲者はおそらく男性。この場合、「男性」であることにつながるのは、名前、精霊、捕獲者になる。
ゴホウラは、名前と精霊は女性系列。捕獲者は男性。ゴホウラが男性動物の場合、捕獲者が性別を決めている。女性の場合は、精霊系列と名前が決めていることになる。
ジュゴンは、名前は女性系列。精霊系列と捕獲者は男性。女性の場合、名前に示されている。男性の場合、精霊の系列と捕獲者が決めている。
精霊の系列は、複数になる場合があるから、精霊系列は性を決定できない。捕獲者は、性を見る大きな指標だが、ゴホウラが男性の場合、精霊と名前に対して矛盾する。ジュゴンが男性の場合も、名前と精霊に矛盾する。
ゴホウラが女性の場合、捕獲者に対して矛盾する。ジュゴンが女性の場合も捕獲者に対してのみ矛盾する。
「名前」がもっとも矛盾が少ない。性は名前を見れば、それに由来する精霊を確かめられれば、分かるということだ。名前から分からない場合は、捕獲者の性を参照すればいいことになる。
たとえば、ヤシガニは、マクガン(アンマフ)と呼ばれ、その名からは性別を決めにくい。しかし、捕獲者は男性であり、木に登るなど蛇精霊とのつながりもあるので、男性と見なせる。マクガンは、マラガンに由来する名称かもしれない。
イモガイは、貝や赤みとしては貝精霊だが、ブトンニャという名前は男性であることを示している。捕獲者はおそらく女性だが、イモガイの性は男性だと考えられる。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント