「ヒルギとグーザ」(野本寛一)
ノコギリガサミ(ガサン)は、シレシシジミ(キゾ)を食べる。
ガサンは生きたキゾをたくさん自分の穴の囲りに集めているからガサンのいるところはよくわかる(祖納出身者談)。
こうれであれば、トカゲを経由しなくても、蟹をトーテムとするところに辿り着ける。
蟹にあたって死ぬ(参照:「『復刻 奄美生活誌』(惠原義盛)」)。貝を食べる。両方、考えられる。
しかし、蟹が貝を食べるということは、蟹の祖先として貝が考えられることになる。この場合、シレナシジミの祖先がシャコ貝だから、シャコ貝の子という意味では、シレナシジミと蟹が同位相に捉えられているのかもしれない。
シレナシジミとノコギリガサミの関係でいえば、シレナシジミはノコギリガサミに化身すると考えられても不思議はない。川のなかではそうだったかもしれない。
一方、シレナシジミのサンゴ礁での姿はシャコ貝であり、シャコ貝の方が祖先にあたる。
シレナシジミ>ノコギリガサミ(川)
シレナシジミ>シャコ貝(川→サンゴ礁)
これを矛盾なく捉えようとすれば、ノコギリガサミもサンゴ礁に入れば、シャコ貝になると見なすことだ。
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