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2016/12/22

トーテムとしての貝たち

 トーテムとしての貝たち。

 高瀬貝      黒島(針突きの由来伝承)
 シャコ貝     多良間島(ぶなぜー神話)
 アカニシ・赤螺 古宇利島(始祖神話)
 ヒザラ貝     奄美大島・沖永良部島(龍郷のイジャンハジメ、沖永良部島のマブイグミ)。

 どの貝にも、「輝き」または「赤」、つまり「太陽」が宿されている。つまり、サダル神の頭巾の赤や蝶形骨器の赤は、貝―太陽に由来していることになる。太陽といってもそれは朝陽だ。トーテムの印だった「赤」は、やがて死の色になり、忌避されるようになる。つまり、それは「赤」が身をやつす過程なのだろう。

 
 

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