こまかの澪、久高の澪
考えみれば、「おもろさうし」のこの歌謡には、コマカ島や久高島がかつての「あの世」だったことへの想いが残響しているのかもしれない。豊穣の源という視線。
うちいではとまりみぢへりきよが節
11-650(95)
一 こまかの澪に 降れ 見物
又 久高の澪に
又 ざん網 結び降ろちへ
又 亀網 結び降ろちへ
又 ざん 百 込めて
又 亀 百 込めて
又 ざん 百 取り遣り
又 亀 百 取り遣り
又 沖膾 せゝと
又 へた膾 せゝと
又 手楫 選で 乗せて
又 沖走い立ての 競いて
又 干瀬走い立ての 競いて
豊穣はニライカナイからやってくる。それを象徴するのが、ざん(ジュゴン)と亀だった。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント