『ジュゴンの上手なつかまえ方』(市川光太郎)
ジュゴンは仲間同士でコミュニケーションを取る時や、自分ひとりでも気分次第でハナウタのように鳴く。これまでに分かっていることを整理すると、
1.特定の時刻【夜明け前)によく鳴く。
2.特定の狭い海域(エサ場の外)でのみ鳴く。
3.単独個体が鳴き、母仔ペアの鳴き声は比較的少ない。
4.チャープを互いに鳴き交わすことでお互いの位置を知ることができる。
5.チャープとトリルの組み合わせは「ピヨピヨピーヨ」の順番がほとんど。
6.チャープのレパートリーはとても少ない。
7.トリルのレパートリーはチャープに比べて多い。
8.トリルは内的なモチベーションが高まったときに鳴く(興奮状態やウミガメとの接触時など)。
こうなる。ここでは、短い時間の鳴き声をチャープ、1秒以上の長い鳴き声はトリルと呼ばれている。
著者たちは、エサ場の水深が特定の深さになったとき、摂餌音が集中することも確かめている。また、ジュゴンの肉はそう美味ではなかったとも書いている。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント