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2016/09/09

「旅人をして之を抱かしむ」(柳田國男)

 酒井卯作は、『南島旅行見聞記』で、柳田國男が伊計島について、

 イチクマ(村)のハーメー、旅人をして之を抱かしむ

 と書いているのを受けて、書いている。

島に入ってくる旅人はなぜこの夫婦石を抱くのだろうか。一説には旅に出る者もこの石に詣るという。たんなる外敵を防ぐというだけのものではなく、もっと深い宗教的な意味があったかもしれないのである。(『柳田国男と琉球』)

 「旅人」はただの観光客ではなく、神でもあったのだから、これは、来訪神が立ち寄る地の島と同じ意味を持つと思える。つまり、この海岸のふたつの石は、琉球縄文期の「あの世」あるいはあの世への境界部だったということだ。

『柳田国男と琉球―『海南小記』をよむ』

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